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思い出してみる

なにも無ければ普通の金曜日。

午前中の事は何一つ覚えてないので、何もなければ曜日も忘れていたかもしれません。

たぶんお昼を食べて午後の段取りを取った後、材料を取りに仙台港方面の業者さんへ。

前職からのお付き合いのある人たちなので仕事と他愛も無いことを立ち話ししていたときでした。

事務所には支店長さんともうすぐ産休に入る事務のパートさんと私。

小学校1年生で前回の宮城県沖地震を経験しトラウマになっているのか地震には過剰に反応してしまう。

やや大きく揺れ始めた段階でビビッて外へ逃げ出す、一人で。

だんだん揺れが大きくなって立ってられない。

当時乗ってたパジェロが駐車場から半分くらい動いていたな。

遠目に物置のような建物が道路に倒れているのが見えた。

来た、これが来る来ると言われていた宮城県沖地震だ。

さっき出てきた事務所とは別棟の2階建の建物が目の前でものすごい勢いで左右に振れている。

この建物もどっかの物置と同じように倒れるんじゃないかと本気で思った。

その建物1階から出てきた数人のパートさんを建物から離れるように声を掛けていたところ、揺れにビビッて一目散に飛び出してきた事務所から妊婦のパートさんを連れて支店長さんが出てきた。

なんて情け無い。

妊婦さんを置いて一人で逃げ出すとは。

普段、カッコイイ事をいっててもこうゆう時に中身が見えるだな。

確かに普段からあの支店長さんは面倒見が良くて頼れる人だ。

まだ揺れている。

おさまりそうになってもまた揺れる。

そんなカッコイイ所を見せられたら私もやらないわけにはいかないぞ。

別棟2階にはまだ数名が居るはずだ。

「倒れそうだから早くでてー!○○さんー!」

別棟入り口から声を掛けていた時だったともう。

下駄箱やらが倒れて半分塞がった事務所入り口の向こうからパートさんの声。

慌てて通り道を作って救出。

これでさっきの失態を帳消しになんて思えなかった。

こう言うのを一生の不覚というんだな、きっと。

家族からの安否確認の電話がなった。

まだ揺れてる。

こんな状況で電話を掛けられる、それ以上に電話を掛けることを思いつくのが凄い。

揺れてる時点では電話もつながる状況だったようです。

次があったら揺れてる間に電話ですよ!!

揺れもおさまり家族の電話で少し冷静に。

やっとここで玉屋デザインズのことが。

ヤバイ、さっき見た物置のようになってるかも!?

来店された方はご存知かと思いますが新しい建物ではありません。

3年前にリフォームしたときの大工さんの話を思い出す。

「柱も腐ってるとこがあるね」

店には従業員一人。

ヤバイ、マジでヤバイ。

慌ててパジェロに乗って店へ戻る。



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